2013年5月27日月曜日

螢石 フローライト

 最近、鉱物標本のコレクション整理をしていたら螢石(フローライト;Fluorite)の標本がたくさん集まっていることを再認識した。
 産地は、U.K.やU.S.Aのニューメキシコ州、ナミビア、スイス、など色々。
 産地ごとに特徴があって面白い。
 U.K. Durhamのフローライトは、深緑の透明感のある陥入式双晶で日光の紫外線で強く蛍光する。
 U.K. Yorkshireのフローライトは、綺麗な黄色で透明感あり。緑の層が入ることもあり美しい。
 U.S.Aのニューメキシコ州のフローライトは、青系の透明感のあるフローライト。
 ナミビアのRegionのフローライトは、緑・紫が迷彩状に見えるフローライト。
 スイスのフローライトは、名品のピンクフローライト。
 


 U.S.A.ニューメキシコ州産ブルーフローライト

 フローライトは、色味や形、劈開による正八面体など魅力的な鉱物でついつい集めてしまう。
 
 支那では、生薬として用いられ、重鎮安神薬という過剰に高ぶった神経症状などに用いる。
 生薬名は、紫石英という名前で用いられている。昔は、本当にアメシスト(紫水晶)を用いていらそうだが現在は、フローライトを用いている様子。
 

神農本草經 卷一 上經より引用

紫石英
味甘,溫。

主心腹咳逆(《御覽》引作嘔逆),邪氣,補不足,女子風寒在子宮,絕孕十年無子。久服,溫中、輕身、延年。生山谷。
《吳普》曰︰紫石英,神農、扁鵲味甘,平;李氏大寒;雷公大溫;岐伯︰甘,無毒,生太山或會稽,採無時,欲令如削,紫色達頭如樗蒲者。
又曰︰青石英,形如白石英,青端赤後者,是;赤石英,形如白石英,赤端白後者是,赤澤有光,味苦,補心氣;黃石英,形如白石英,黃色如金,赤端者,是;黑石英,形如白石英,黑澤有光(《御覽》掌禹錫引此節文)。 《名醫》曰︰生太山,採無時。 

 

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